弾発腱鞘炎[ばね指(弾発指)]の治療方法
腱鞘炎の種類のばね指(別名、弾発指)と、
ド・ケルバン腱鞘炎について質問が有り、
先ずはばね指(弾発指)について、お答えします。
ばね指(別名、弾発指)
症状と原因
指には腱(けん)というヒモがあり、それによって指の曲げ伸ばしをすることが出来ます。
さらに屈筋腱には、腱の浮き上がりを押さえる靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)というトンネルがあります。
屈筋腱と靭帯性腱鞘の間で炎症が起こると、指の付けねに痛み、腫れ、熱感が生じます。
これを腱鞘炎と呼び、進行すると腫れた部分が結節(しこり)となり、指がバネがあたかも弾くような現象が生じます。
これがいわゆるばね指です。
主に妊娠時、産後や更年期の女性に起こることが多く、右手の母指に最も多く発生します。
病態
腱鞘と腱が引っかかるようになるのは、指の使いすぎによる刺激のため腱鞘が肥厚してしこりができ、
腱のしこりが肥大硬化して結節になり、そのために一層刺激が強くなるといった悪循環を生じるためだと考えられています。
治療方法
指が屈曲、伸展時に激痛が走るのだから、寝る前に指を、ダンボール等の厚紙を輪っかにして指を覆い、テーピングで固定して、寝ている間、指が屈曲しないようにします
朝起きた時に固定を外し、お湯の中に手を入れ、ゆっくりと内関(手首の内側から3cm上のツボ)辺りから、魚際(手のひらの拇指丘の中央のツボ)、労宮(手のひらの真ん中のツボ)を通り、手のひらの結節しこりのある部分まで、丁寧に揉みほぐします。
充分に揉みほぐせたら、お湯の中で結節の部分を押さえながら、患部の指をゆっくりと5秒程引っ張り5秒緩め、
これを10回位繰り返します。
鍼灸治療の場合
屈筋腱は指の抹消端の為過敏であり、鍼治療時にはあまり深い刺入は不向きです。
患部の結節(しこり)は、
曲池、手三里、合谷、孔最、太淵、内関、大陵、労宮、
等のツボを軽く浅刺し程度で、軽く散鍼(針先が触る程度の鍼治療)で治療致します。
腱鞘炎は灸治療がかなり効果的なので、結節(しこり)である患部に、しっかり施灸致します。
ばね指で痛んでいる屈筋腱の結節しこりの部分に、糸状灸から半米粒大のお灸を、20~40壮位、据えるのが、結節(しこり)をお灸の熱により熱分解するので、確実に治癒する可能性がありますm(_ _)m
※ 今までに何人もの完治の臨床例有り。
また自分でやるなら、せんねん灸を10壮位やるのも良いでしょう。
症状にお悩みの方、一度ご来院下さい。
宝寿堂鍼灸治療院
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※但し急患、往診、時間外診療、受け付けております。
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※ 聞きたい症状やツボが有りましたら、頑張って御答え致しますので、
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